グレートプリテンダーの3話で、えだまめがカッサーノの懐に入るために見ていた「灼熱シリーズ」と呼ばれる映画。実はこの映画にはモデル(元ネタ)となる映画があったんです。
なぜか和装の男がアメリカを舞台に割りばし一本でアクションをするという何とも不可思議な映画ですが、モデルが分かるといろいろ謎が解けました。
というわけで、今回はカッサーノが作った映画「灼熱シリーズ」のモデルと、どうしてこの映画を作中に登場させたのかを解説、考察していきたいと思います。あわせて、3話の感想も書いていきます。
- 「灼熱シリーズ」のモデルは何?
- どうしてこの映画を登場させたのか?
- グレートプリテンダー3話の感想
グレートプリテンダー3話|カッサーノ映画「灼熱シリーズ」のモデルは何?
映画「灼熱シリーズ」のモデルは、スティーブン・セガール主演の映画作品「沈黙シリーズ」でおそらく間違いないでしょう。
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— 🍶雪崩式プロテイン改ver.7.16🍶 (@iA03PBS0n9HhIiW) January 11, 2020
共通点としてこのようなことが挙げられます。
- 原題とは全く関係ない邦題を付けられている
- 主役キャラクターがスティーブン・セガールそっくり
- ラジー賞を受賞している
それぞれ詳しく見ていきましょう。
原題と関係ない邦題
「沈黙シリーズ」は原題とまったく関係ない邦題がつけられていることで有名です。
スティーブン・セガール主演の映画は邦題として「沈黙の○○」がつけられることが多かったため、シリーズのようになってしまったのです。
実はこの作品群はシリーズですらありません。もちろん、中には本当のシリーズもありますが、ほとんどが全く関係ない映画です。
カッサーノの「灼熱シリーズ」も同様に、邦題と原題が関連していないことがうかがえるシーンがあります。
えだまめが「灼熱の要塞でねーか!」と興奮したシーンで、カッサーノは「日本公開のタイトルはそうだったな」と言っています。
えだまめたちのやり取りが日本語なのでわかりづらいですが、もともとえだまめたちは英語で会話しています。それを考えると、原題と邦題がかみ合っていないことはうかがえます。
主役がスティーブン・セガールそっくり
本物のスティーブン・セガールの写真を見るとよくわかります。
世間が「ジェイソン・ボーン」で盛り上がる中、敢えて「沈黙の要塞」を観る。監督・製作・主演が全てスティーブン・セガール。まさにセガールの、セガールによる、セガールの為の映画だ!#セガール pic.twitter.com/MskNqoJTU0
— 100Fe(ももてつ) (@enjoy_cinema) October 9, 2016
残念ながら、アニメの方の画像を見つけることができなかったのですが、ポージングなどもよく似ているので、モデルとして参考にしていることは確かなようですね。
しかも、どちらも担当声優は大塚明夫さんなんです。
【祝還暦】11月24日は「大塚明夫の誕生日」
1959年11月24日生まれ、低く渋い声が特徴の超実力派声優。ブラック・ジャックや『メタルギア』のスネーク、『ONE PIECE』黒ひげなど数々の人気キャラクターを担当。洋画ではスティーブン・セガールやニコラス・ケイジらの吹き替えを務める。 pic.twitter.com/h0CrbIuHcU
— ライブドアニュース (@livedoornews) November 23, 2019
声優まで合わせてくるとは、制作陣の方々の本気がうかがえますね!
冒頭で話した、主役がなぜか和装というポイントも。スティーブン・セガールに合わせているのだろうと考えられます。
スティーブン・セガールはかなり日本が好きな方として有名です。おそらくですが、その日本好きをにおわせる演出として、「灼熱シリーズ」の主役を和装にしたのではないかと考えられます。
武器がなぜか割りばしなのも、そのあたりに起因しているのでしょう。
ラジー賞を受賞している
ラジー賞は、正式には「ゴールデンラズベリー賞(Golden Raspberry Award)」といいます。
【最低映画の称号】”ゴールデンラズベリー賞”を受賞した作品の中から「実は面白いオススメ映画」を5本紹介します。#映画好きと繋がりたい #映画好きな人と繋がりたい #ゴールデンラズベリー賞#ラジー賞 #オススメ映画#面白い映画 #カルト映画#ワイルドワイルドウエスト https://t.co/QQxGbUSh18
— Dr.僕ブラウン@映画ブログ (@Dr_boku_brown) May 4, 2020
このラジー賞は、最低映画を決めるアワードのことです。つまり、受賞するのはかなり不名誉なことなのです。
スティーブン・セガールは「沈黙シリーズ」で複数回ラジー賞を受賞しています。カッサーノの「灼熱シリーズ」も「クソ映画」と評価されてラジー賞を受賞したことは語られていました。
しかし、このラジー賞も実は不名誉なばかりではなく、「ラジー俳優になるとキャリアアップする」というようなジンクスもあるようです。もしかしたら、カッサーノにもそういう明るい未来が待っているのかもしれません。
グレートプリテンダー3話|作中にカッサーノ映画が登場した意図を考察&解説!
この映画が作中で取り上げられた理由の一つには、冒頭でも述べた通りえだまめがカッサーノとの信頼関係を築くため、ということは挙げられるでしょう。
ただ、本当にそれだけなのか気になるポイントがありました。それは、えだまめが感想を述べたシーンです。
そこで彼は「灼熱シリーズ」の登場人物たちが「たとえ勝ち目がなくても全力をつくす」ことに感銘を受けたと話していました。
このセリフは、2話までに描かれていたえだまめの人生とかみ合わないように感じます。この時点では、えだまめは騙されつづけた人生に対して諦めたから詐欺師になったように見えます。
そんなタイミングでわざわざこのセリフをえだまめに言わせたことには、何か理由があったのでしょうか。
ここからは考察ですが、二つの可能性があると思います。
- 実はえだまめが詐欺師になったことにはもっと深い意味がある
- これからえだまめの人生が変わっていく
このどちらなのかは今の時点では判断することは難しいですが、もしこのどちらかのような意味がある台詞だったとすれば、この先で描かれるのではないかと思います。
グレートプリテンダー3話|感想
3話では物語が大きく動き始めました。
えだむらが策を弄した結果自分でサクラマジックを作ることになってしまったり、ロス市警やFBIまで登場したりと、激動の展開でした。
はじまりはえだまめとローランの戦いでしたが、そこにカッサーノが加わってきて、さらにロス市警やFBIまで絡んできて、三つ巴どころか五つ巴(ただしい表現ではありませんが……)の様相を呈してきました。
この段階では、いろいろな証拠を握られているえだまめやカッサーノ陣営が不利に見えますが、ここで負けてしまうようなえだまめたちでもないと思います。
この苦境をどう乗り越えるのかが、これからの展開の見せ場となるでしょう。
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まとめ
スティーブン・セガールの映画をモデルにしたカッサーノの「灼熱シリーズ」。詳しくみていくと、制作陣の方々が本気でパロディしようとしていたことが分かりました。
こういう本気の遊びは見ていて気持ちいですね。
台詞からも、この映画がなんらかの意味を持っているのかもしれないことが分かりました。一体これからどういう展開をみせるのか、目が離せません!
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本ページの情報は2020年7月時点のものです。最新の配信状況は公式サイトにてご確認ください。