グレートプリテンダーは2020年7月8日水曜(フジテレビ、テレビ西日本)をかわきりに地上波とBSにて深夜放送が開始される夏アニメです。
これに先行してNetflixでは現在CASE1(1話~14話)まで配信中です。
予告動画を観た瞬間から「ただ事じゃない」の期待感が凄かった作品!さっそく1話視聴の衝撃から、主人公えだまめに濃厚に絡んできたローラン、その鮮やで巧妙な「手口」と「目的」について考察してみました。
- ローランが騙した詐欺の種類と結果は?
- ローランが主人公えだまめを獲得&利用する目的と理由とは?
【グレートプリテンダー1話考察】ローランが騙した詐欺の種類と結果は?
詐欺1:水道業者詐欺
手口は「怪しい業者」と「善良そうな業者」の二段階接触を使ってターゲットを信頼させ手のひらで転がす、というものでしたが。コンビを組んでいた男の「怪しい業者」のうさん臭さと、えだまめ扮する水道業者の控えめな「温度差」が実に見事でしたね。
ターゲットはどこにでも居そうなおばちゃんが家に独り。直前に「怪しい業者」を自ら撃退してやったと浮足立ってる状態。そこにえだまめがすかさず「本当の業者」のフリをして浄水器を売り付けましたね。
観ていて思わず「これじゃ仕方ないか」と唸りました。ところが。。
このおばちゃんこそが、ローランドが仕掛けた詐欺師なのです。つまり、えだまめが狙った筈の獲物は、その前にえだまめを狙っていたのです。
恐ろしいです。正直今回の話で1番肝を冷やしました。まさに「浮足立ってたの私やん!」なのですから
してヤラレタから言う訳ではありませんが、この時点で伏線にもなっていた「金時計」に目がとまった人っているのでしょうか?
詐欺2:落とした財布を渡す
お次は、存在しない「落とした財布」を渡して謝礼をもらう手口でした。ターゲットになってるローランが、足元に大きなリュックを置いていたところは、いかにも「観光客」ぽかったし、そこから「現金は全て持ち歩いてます」感があって、えだまめが渡す財布の中身にもすんなり納得させられた気がします。
とはいえ、えだまめは最後に自分ですり替えた筈の「見せた財布(札束が入ってる)」と「渡す財布(新聞紙が入ってる)」を、ローランの「外国人らしい仕草」であっさりすり替え返されてしまいましたから、2人の詐欺の腕前は、五分とはいえなさそうです。そして更に。。
ここでも「えだまめの詐欺を怪しませない」役でコンビを組んでいる男。結局この男もローランの仕掛けにのった人物でした。えだまめが狙われていたのは「昨日今日の話ではない」という予感が漂います。
さらにこの男、話の中ではじめて「金時計」に意識を向けさせた人物となります。どうでしょうか?えだまめが男の金時計に気付き、なにげなく話をふった時、それがあのおばちゃんの腕にあった時計と同じだと気づけたでしょうか?
私はココでもやはり無理でしたから先が思いやられます。
詐欺3:マフィアとの取引/飴玉
ローランがマフィア宅で持ち掛けた取引は、麻薬のような性質をもつ「飴玉(ドロップ)」えだまめはそれを開発した日本人博士という設定で紹介されます。それに困惑しながらもなんとか調子を合わせるえだまめに、自称・日本一の天才詐欺師の根性やプライドのようなものを感じます。
ちなみにこの時ローランが飴玉の缶を、当然のようにえだまめのリュックから取り出しマフィアに差し出してみせたので、私の中で「えだまめが予定外」の線がかなり薄まります。
ローランの説明をきいたハリウッドマフィアのボス(表向きは映画プロデューサー)は、持ち掛けられたブツ(飴玉)を試すため、ちょうど呼び寄せていた女の子に声を掛けます、それが。。
アビゲイル・ジョーンズ (アビー)
はい、この子もローランの仕掛けにのってる詐欺師の1人でした。
言われるがまま口をあけローランの指ごと飴玉を口に含めて食べてしまう仕草は、いかにも「ボスのいったとおりの女の子」。そこから、まだ飴玉が舌の上に残ってる状態でも幻覚作用をきたし飛び跳ねて、即効性と効き目を見せつける、うまい!
その姿に驚きを隠せないボス。と、えだまめ。
それを置き去りに、何食わぬ顔と軽快な口調でセールストークのローラン。スラスラと繰り出される「条件と金額」にえだまめの表情が引きつる様からは、ローランの持ち掛ける取引が彼のキャパを色々と超えてることが分かります。
そしてあの場で飴玉を食べたのはアビーとえだまめだけです。
この瞬間、私のなかで僅かに残っていた「えだまめが予定外の線」は完全に消滅します。だってあの場面、自称・日本一の天才詐欺師でもなければ「素面」で脱出など不可能ですから。
そしてローランえげつない(褒めてます)
だって「まさか詐欺中にハメていた種を本人に明かしてしまう」のです。それも「解かせてしまう」のですから!
その他/詐欺に対する伏線
・えだまめとコンビを組んでた男
えだまめとの会話から「しばらく一緒に組んでいるが、プライベートな面はそれほど知らない」「えだまめの詐欺師としての実力に納得してる」などが伺えましたよね。
・おばちゃんの家
応募した覚えのない懸賞(旅行)に当選した老夫婦が、その家を空けている「隙」を使った仕掛けでしたが。最後、旅行から帰ってくる老夫婦と、まさに神がかり的なすれ違いで、ゆっくり家をでるおばちゃん最強でした。
・えだまめを追った警官たち
これも仕掛けられた駒でしたが。えだまめとコンビを組んでた男に居酒屋で奢られていたのを見ると、ローランから直接指示を仰いでいたのではなさそうです。
【グレートプリテンダー1話考察】ローランが主人公を獲得する(仲間にする)目的と理由とは?
振り返ると、どうしてもローランが日本にきた目的には「えだまめの獲得(仲間として引き入れる)」が含まれていると感じてしまいます。
そう感じる理由は
- 相棒のような男からのドンでん返し
- おばちゃんのいた家の持ち主への仕掛けは即日では無理
- 飴玉のはいった缶は日本にいる時点で仕込まれている
- ロス空港から予定外の筈のえだまめと取引先へほぼ直行
- マフィア宅のえだまめの行動は即席の素人では不可能
そしてなにより「金時計の暗示」は全てえだまめに向いていたこと。確実にハメられてましたよね、えだまめ。
とすると今度は「どうしてえだまめなの?」となります。そう「理由」です。
確かにえだまめは自称・日本一の天才詐欺師を名乗る人物。ロスでの殆どアクシデントのような状況ではオタオタする場面もありましたが、日本での詐欺ぶりをみれば「詐欺師としてかなりの腕」と思って間違いないでしょう。
でも「それだけ」では、わざわざ日本にまで来て時間と手間を掛けて獲得する理由としては弱い気がしてなりません。
そこで気になってくるのは
- えだまめに家族臭がなく、日本への執着もなさそう
- ネイティブらと同じ速度で会話できる英語力
その強烈なナマリ(教えたの誰?えだまめのナニ?)
ローランはただ「可愛い」と言ってましたが、少なくともえだまめの足取りとして見過ごしてはいないでしょう。もしかすると、そこに「因縁」めいた事柄が潜んでいるのかも知れません。
それこそが「えだまめを獲得する(仲間として引き入れるor利用する?)理由」だったりして!
まとめ
今回は【グレートプリテンダー1話考察】をさせて頂きました。
これがまだ「1話目」ですから、予告を観て感じた「ただ事ではすまない」感は「決定的」ですね!
- あんな仕掛けを明かされたら疑心暗鬼になる!
- ローランがえだまめを引き入れる理由がありそう!
さすがに「グレートプリテンダー」とだけあって、疑い出したらキリがない状況と展開、そして種を明かされた方が余計に怖くなっちゃうような結末は、今後も容赦なく続きそうですね!
回を重ねるごとに「記憶力の勝負」にもなりそうです。そして7月8日からTV放送が開始されると、話題性が一気に加速するのも確実です!
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