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【グレートプリテンダー7話感想解説】アビーの過去の真相は?詐欺師をする理由は本当か?

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グレートプリテンダーには謎の多いキャラクターが登場します。ローランはもちろんですが、アビーも初期から何か裏がありそうなキャラクターとして描かれていました。

今回7話では、そんなアビーの過去に迫るようなシーンがいくつか挿入されていました。そして、Los Angeles Connectionでも登場していたメダルの正体も明かされしたね。

というわけで今回は、7話で明らかにされたアビーの過去の真相の解説と、アビーが詐欺師をする理由を考察していきたいと思います。

  • アビーの過去の真相は?
  • アビーが詐欺師をする理由は?

グレートプリテンダー7話感想解説|アビーの過去の真相は?

今回Singapore Sky編の2話にあたるグレートプリテンダー7話では、アビーの過去をほのめかすシーンがたくさん登場してきました。

というわけで、この章では今回取り上げられたシーンをもとに、以下の項目について見ていきたいと思います。

  • アビーの持っているメダルの正体は?
  • アビーの両親は空襲の犠牲になった?
  • アビーは過去に兵士をしていた?

アビーの持っているメダルの正体は?

アビーのメダルの正体については、以下の記事でも考察していますが、やはりこれはバレエの大会のメダルでしたね。

上に挙げた記事で紹介したときには、裏面の文字しか見えていませんでしたが、今回は表面の柄も見えました。そこには、バレリーナがかたどられていましたので、バレエの大会のメダルということで間違いないでしょう。

しかも、アビーが衣装を着て舞台で踊っているシーンも見られました。一秒にも満たないほどの短いシーンだったので、どの踊りかを特定することは難しいのですが、『オーロラ姫のVa.』もしくは『ライモンダ第一幕よりVa.』という踊りなのでは、と推測しています(かなり怪しいですが……)。

今後バレエ関連の用語も出てくるかもしれないので、豆知識として上で出てきた用語の読み方をかるく説明しておきます。

バレエで見られる『○○のVa.』という表記は、『○○のヴァリエーション』と読みます。○○に作品名や役名が入ります。ヴァリエーションとは、基本的にソロの踊りのことを指します。つまり、○○という役のソロの踊り、という意味です。

例えば、『オーロラ姫のVa.』は、『眠れる森の美女』というバレエ作品の中で登場する『オーロラ姫』のソロの踊りを指し、『ライモンダ第一幕よりVa.』は、『ライモンダ』という作品の第一幕で登場するソロの踊りを指します。

話を戻しましょう。おそらくあのシーンが大会の舞台で、そこで優勝してもらったメダルが、彼女が今持っているメダルということになるのでしょう。

それがなぜ、紐が焼け落ち、折れ曲がってしまっているのかは、以下の項目で見ていくことにします。

アビーの両親は空襲の犠牲になった?

7話の序盤で、飛行機の影が画面に現れ、その次のシーンで両親とアビーが一緒にいるのが映った直後、メダルの紐が焼き切れる描写がされていました。このシーンをそのまま解釈すると、アビーが両親とともに空襲に遭い、その戦火でメダルの紐が焼き切れたのだと推測されます。

そのあとでフラッシュバックした両親の姿が当時の姿だったので、おそらくその空襲で両親を亡くしたのでしょう。飛行機に乗ったときに、過去の記憶がフラッシュバックしているところから考えるに、その空襲がトラウマになっていることも確かです。

その空襲が、一体どうして彼女たちを襲ったのか、そして何に巻き込まれたのかについては、今はまだ不明です。国家同士の戦争、同一国家内の内戦の可能性はもちろん、テロの可能性もあると思います。

ただ、そのあとで国旗が映るシーンがあることから、何らかの紛争である可能性は高いと思われます。

では次の項目で、飛行機に乗った時にフラッシュバックしていたもう一つの記憶である、地面に血を流して倒れていた仲間に関係する話を見ていきたいと思います。

アビーは過去に兵士をしていた?

おそらく彼女は、両親を失った後から兵士として何かと戦っていたのだと考えられます。それは、ホワイトボードのようなもので陣形を説明されていたり、バリケードの向こうにいる敵兵らしき人間を狙撃していたりしたシーンから推測できます。

ただ、武装のわりに服装が簡易的(頭にはヘルメットなどはつけておらず、布で覆っているだけ)なものであるところから、ゲリラというのが正しいのかもしれません。

ゲリラとは、以下のようなもののことを言います。

主として正規兵による遊撃的な戦闘、またはそれを行う戦闘部隊

引用:『weblio辞書 航空軍事用語辞典++』より

説明を受けていた場所や訓練場などが粗野だったことからも、その可能性は非常に高いといえるでしょう。

ゲリラとして戦うようになったのは、上の項目で見た空襲が原因だと考えるのが自然だと思います。

アビーが過去にゲリラをしていたことを考えるとこれまでのアビーのスペックの異様な高さが説明できる気がします。身体能力が異常に高かったり、バイクや飛行機に乗れたりするのも、ゲリラ時代の経験が生きているからだったんですね(もちろん、本人のセンスの高さはあると思いますが)。

そうしてゲリラとして戦っている際に失った仲間が、彼女が飛行機の操縦中に思い出した仲間の姿なのでしょう。自分も血を流しながら倒れていく横で、同じように倒れている仲間。その姿が、彼女の記憶に強くトラウマとして残ってしまっているのだと思います。

グレートプリテンダー7話感想解説|アビーが詐欺師をする理由は、ローランが話していた理由なの?

7話の最後で、ローランがえだまめに、アビーが詐欺師をすることになった理由を「命を落とすため」と表現していました。この理由は、果たして本当なのでしょうか?

確かにこれまで、命を軽んじているような行動が目立つアビーでした。例えば、6話でバイクをクラッシュしていた時や、格闘競技でもともとシナリオにはない攻撃をしていた時などがそれでしょう。今回、乗り慣れていない飛行機でレースに挑戦しているのも、そんな行動の一端といえるでしょう。

このような行動を見ていると、ローランが話していた理由が本当のように感じられます。

ただ、それだけが目的なら詐欺師になろうとはしないはずです。もしそうなら、えだまめと飛行機に乗ったときに脱出せず、そのまま墜落してしまう選択だってとれたはずです。

しかしそれをしなかったということは、あくまでその目的の前に達成しなくてはいけない何かの目的があるということです。

その目的は、これまでの過去のシーンと照らし合わせて考えると、空襲をしかけ、自分の両親を奪った相手に復讐することなのではないかと思います。その記憶がトラウマとして深く焼き付いているということを考えても、その可能性は高そうです。

おそらくですが、ゲリラ兵をしていたことも、その延長線上にあることなのでしょう。

ただ、ゲリラ兵をしていたときにその目的が達せられていないということは、復讐する相手自体が誰なのかわかっていないからなのかもしれません。つまり、復讐する相手を探るために、ローランと手を組んでいるということです。

ローランは世界を股にかけた詐欺師です。しかも、実力は折り紙付きです。ローランの目的も悪者を倒すということにあります。その目的も合致しているので、手を組んで詐欺師になったのだと考えるとつじつまが合うのではないでしょうか。

まとめ

今回はアビーの過去の真相に迫りました。過去に考察していたメダルの正体も確かめることができましたね。

さらに、ゲリラ兵をしていたらしいという過去も明らかになりました。これがアビーのとんでもない実力の高さを生み出していたわけですね。そう考えると納得です。

ただ、アビーの本当の目的はまだはっきりとはしていません。ローランが語るような「命を落とすこと」が本当の目的なのでしょうか。

そのあたりはこれからの展開を見ていきながら、また考察する機会はあるかと思います。今後も目が離せませんね!

本ページの情報は2020年8月時点のものです。最新の配信状況は公式サイトにてご確認ください。