【逃げ上手の若君】史実とどのくらい近い？歴史から結末を大胆予想

鎌倉時代から室町時代について描いた「逃げ上手の若君」。史実とどのくらい近いのか気になりますよね。また歴史から結末が見えそうですが、どうなのでしょうか。

そこでこの記事では、逃げ上手の若君が史実とどのくらい近いのかを考察してみました。結末予想もしているので、ぜひ最後まで読んでみて下さい。

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逃げ上手の若君｜史実とどのくらい近い？
- 大まかな流れは史実通り
- 歴史上の人物が多く登場する
逃げ上手の若君｜史実と異なる点は？
逃げ上手の若君｜歴史から結末を大胆予想
- 北条時行は最後まで生き延びる可能性が高い
まとめ

逃げ上手の若君｜史実とどのくらい近い？

大まかな流れは史実通り

逃げ上手の若君は足利尊氏が鎌倉幕府を裏切り、北条家が滅びてしまうところからスタートします。

本日の朝日新聞に、鈴木由美著『中先代の乱　北条時行、鎌倉幕府再興の夢』の広告が掲載。鎌倉幕府滅亡から二年、あきらめなかった男たちの戦いのゆくえは――。気鋭の中世史研究者による、熱く、歴史愛に満ちた、発売即重版の話題作です。#鎌倉を取り戻せ #中先代の乱 pic.twitter.com/7kZiPXJuPD

— 中公新書 (@chukoshinsho) August 5, 2021

この流れは史実通りで、その後北条時行が鎌倉幕府の残党を率いて鎌倉を奪還するところもおおむね歴史に添った展開です。

ＷＪ本誌で掲載している
「解説上手の若君」から傑作選をお届け❗️
知っていると #逃げ若がもっと面白くなる👍

帝がトップにいる朝廷は
どんな存在だったのか⁉️
画像で解説をチェック☝️

コミックス第１巻にも収録されているぞ‼️#逃げ上手の若君 pic.twitter.com/f4bEFfiZuE

— 『逃げ上手の若君』(松井優征作品)公式 (@ansatsu_k) September 19, 2023

原作には歴史を解説した『解説上手の若君』もあるため、時代考証をしつつ作品を描いていることは間違いなさそうですね。

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歴史上の人物が多く登場する

登場するキャラクターも、多くが歴史上に存在したとされる人物です。北条時行をはじめ、足利尊氏、北条邦時、諏訪頼重などは歴史に名を残していますよ。

作者によると、作中でクレイジーな足利尊氏が一番史実通りに描いているのだとか。

逃げ若の足利尊氏ほぼ史実
｢絶対に負ける展開になったから自害してみたらなんか逆転した｣とか当たり前のようにやる#歴史知らない人が嘘だと思うけど本当の事言え pic.twitter.com/GCCEdEUPvJ

— 樂壱(ウニクロ) (@rakuichirakuthe) May 17, 2024

足利尊氏に関するイメージが、逃げ上手の若君で大きく変わってしまいそうですよね。

逃げ上手の若君｜史実と異なる点は？

キャラクターの設定

小学生の時に読んだ小学館の
「学習まんが少年少女日本の歴史」に登場した
北条時行と諏訪頼重はこんな感じでした
#歴史探偵 pic.twitter.com/ZxcB0GDlrU

— ごちょうP@C4-621 (@Schweitzer5chou) July 12, 2023

逃げ上手の若君は実在する人物ですが、漫画としての面白さを出すためにキャラクターの設定に脚色が加えられています。

たとえば北条時行は確かに北条高時の子供で、鎌倉襲撃の際に逃げました。ただ作品ほど逃げ上手だったのかといわれると定かではありません。

また史実不明な点も多く、鎌倉を出てからの行動の多くは創作と考えられますよ。

さらに分かりやすい例でいうと、実在する諏訪頼重に後光がさして、未来視ができたとは考えにくいもの。

あくまでもフィクションとして楽しむことをおすすめします。

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創作キャラクターも多く登場

歴史上実在しない創作キャラクターも登場する点にも、注意です。たとえばメインヒロインの雫は諏訪頼重の娘という設定ですが、史実の諏訪頼重は4人の息子がいるものの娘はいません。

そのほか逃若党のメンバーの多くがモデルらしき人物はいるものの、時代が異なる、歴史書には出てこないといった理由で創作キャラクターと考えられます。

でもおれが逃げ若で面白くないと思ってるの、明らかフィクションな逃若党のがきんちょたちが大人を翻弄するパートで史実ネームドおっさんたちがむさ苦しく合戦をしてるパートは好きだから実は歴史ものいけるのかも

— れんげ (@renge_kick) September 4, 2023

創作キャラクターが史実にいるキャラクターと交流するシーンもあるため、勘違いしないようにしたいですよね。

出来事の脚色

逃げ上手の若君は大きな流れは歴史通りであるものの、歴史書には書かれていない部分を脚色しているシーンが多く見られます。

北条時行が逃若党と協力しながら足利尊氏に挑むというエピソードも創作です。作者も歴史ものですが独自性を持たせることを意識していると語っているため、違う部分もあると思いつつ楽しむと良いと思います。

逃げ上手の若君｜歴史から結末を大胆予想

北条時行は最後まで生き延びる可能性が高い

ここからは予想ですが、最終回でも北条時行は逃げ切ると思います。

主人公北条時行の最後は、2つの説がありますよ。まず鎌倉幕府が滅亡した20年後に、三回目の鎌倉奪還に成功したものの、足利尊氏につかまって処刑されたと歴史書に書かれています。

もう1つは、処刑されたのは替え玉で逃げて子孫を残して往生したというもの。逃げた場所は伊勢が有力で、伊勢盛時、北条早雲は北条時行の子孫だそうです。

そんな北条時行、最後は足利方に捕らえられ処刑されるわけだが、生存説もあり、伊勢に逃げ延び、その子孫が伊勢盛時、つまり後の北条早雲となり、戦国時代の関東の覇者・北条氏に繋がっていくという・・・う～ん、歴史はやはりロマンですねぇ pic.twitter.com/yub7poqffD

— EVE (@EVE_SATOH) September 4, 2021

またアニメのエンディングにも登場した北条時行の墓がある長野県下伊那郡大鹿村には、北条時行の子孫がいたともいわれています。