リゼロ2期4話で、エキドナからの試練として元いた世界を見せられたスバル。そこでスバルは、母親から「宿題」と言ってある言葉の意味を考えさせられることになります。
その言葉とは、「一番大事なのは最後」という言葉です(セリフの全文は後ほど引用します)。そのセリフは、死に戻りを繰り返すスバルにとって非常に意味が深い言葉なのではないかと感じさせるものでした。
というわけで今回は、そのセリフが一体何を意味するのか、後々の展開の伏線になるのかについて考察していきたいと思います。合わせて、スバルの母親、菜月菜穂子がどういう人物なのかについても見ていきたいと思います。
- 菜月菜穂子はどんな人物?
- 菜穂子のセリフはどういう意味?
- 菜穂子のセリフは今後の伏線につながっている?
リゼロ2期4話(29話)|スバル母の菜月菜穂子はどんな人物?
スバルの母、菜月菜穂子は三白眼で、不機嫌なのかと思ってしまうような眼つきの悪さをしていますが、実は天然ボケで、どこかずれたところがある人物です。
『Re:ゼロから始める異世界生活』2nd season
新キャラクター公開
菜月菜穂子 CV:柚木涼香スバルの母親。マヨラー。#rezero #リゼロ pic.twitter.com/l4ntQUF32i
— 『Re:ゼロから始める異世界生活』公式 (@Rezero_official) July 29, 2020
リゼロ2期4話でも、そのずれた性格はいかんなく発揮されています。例えば、スバルのグリンピース嫌いを思い出して朝から山盛りのグリンピースを作ったり、スバルのことは何でも知っている、と言って小さい頃の恥ずかしい話をしたりしていました。
しかし、ずれているだけで悪い人ではありません。
スバルが不登校になっても優しく見守り、背中を押すようなことをしていました。後の章で取り上げるセリフも、スバルのことを思って言ってくれたセリフです。
ただし、これはあくまでスバルが試練を受けた際に登場した菜穂子の姿です。
エキドナの試練でスバルが見た世界は、現実の過去ではなく、エキドナがスバルの記憶から作り出した虚構の世界です。そのため、この姿から大きくずれることはないにしても、少し美化されている部分がある可能性はあります。
リゼロ2期4話(29話)|スバル母の宿題「大事なのは最後」のセリフの意味は?
菜穂子はスバルが再登校を決めた日、途中まで一緒についていってスバルにこのセリフを言います。アニメと同様の会話が、原作でも見られます。
「泣くのいいじゃない。昴、生まれたときもものすごい泣いてたんだから。最初は誰でもみっともないぐらい泣くの。色々いっぱいあって、色んな場面で泣くの」
「それでたくさん泣いて、最後に笑えたら、それで全部大丈夫。大事なのは最初でも途中でもなくて、最後なんだから」
引用:『Re:ゼロから始める異世界生活』第四章19『宿題』より抜粋
鼠色猫/長月達平 著
これを聞いたスバルは、「終わりよければすべてよし」という意味かと聞きますが、菜穂子はそういう意味ではないと断言しています。
字面だけ見ると、確かにスバルが言った通りの意味に聞こえます。「どんな過程をたどったとしても、最後がよければ問題にならない」というのが「終わりよければすべてよし」の意味なので、このセリフから連想するのも無理はないでしょう。しかし、本人が否定していることを考えると、そうではないことは確かです。
では、それがどういう意味なのかを、次のような項目に分けて考えていきたいと思います。
- 母・菜穂子のセリフとスバルのこれまでが類似している?
- 母・菜穂子のセリフの見方を変えてみると答えがわかる?
菜穂子のセリフが、スバルのこれまでの経験と類似している?
意味を考えるうえで重要になるのは、これが現実ではなく、あくまでスバルの記憶から作られた虚像の世界だということだと思います。この世界でスバルの両親が言っているセリフは、すでにスバルの中で出来上がっている言葉である可能性があるわけです。
つまり、このセリフはスバルの経験や考えから作られたセリフなのではないか、ということです。
これまで、スバルは死に戻りする中で泣きじゃくっていることはよくありました。そのたびに、自分のみっともなさを嘆いていましたが、エミリアやレムの言葉で前を向き、戦ってきました。その姿は、菜穂子のセリフの前半に似ていないでしょうか。
そして、スバルは厳しい未来に立ち向かって、みんなを救うことができるように世界を変えてきました。これは、菜穂子のセリフの後半に似ていると思います。
このような類似点が見つかることを考えると、スバルはすでにこの言葉の答えを知っているのではないかと考えられます。
ただ、このままだとまだ意味を考察するには不十分だと思います。なので、次は菜穂子のセリフの見方を変えてみて考えていきましょう。
菜穂子のセリフの見方を変えると、スバルの見つけた答えがわかる?
菜穂子は「泣いても、最後に笑えたらそれで大丈夫」と言っています。そして、「大事なのは最後」と続けています。
この言葉を、深く考えずに言葉通りに見ると「最後に笑う」ことが大事と言っているように見えてきます。つまり、「結果」が大事、というよりも「笑う」ことが大事、だということです。
そう考えると、「途中は泣いてもいい」というセリフとも対比になるので、つながりができるのではないでしょうか。
つまりスバルが、菜穂子を通して見つけたかった答えは、「どれだけ泣くことになっても、どんな結果を迎えても、エミリアたちと共に笑い合える最後を迎えられたらそれでいい」ということなのではないか、と考えられます。
これも「終わりよければすべてよし」という言葉と類似するかもしれませんが、少しニュアンスが異なっているので、菜穂子はスバルに怒ったのかもしれませんね。
リゼロ2期4話(29話)|スバル母の宿題「大事なのは最後」は今後の伏線?
上の章でこのセリフの意味を考察しましたが、このセリフは今後の伏線になっているのでしょうか。
結論から言うと、今後の展開を暗示していることは間違いないと思います。実際、リゼロ作者の方もこのような発言をしています。
「大事なのは最後」は、結構大事なワードです。
今後もリゼロにお付き合いいただけるなら、長く長く覚えておいてほしいですね。#rezeroneko— 鼠色猫/長月達平 (@nezumiironyanko) July 29, 2020
ここで「長く長く」と発言していることからも、物語の最後で何かが待っていることは間違いないでしょう。
それに至るまで、スバルの持っている死に戻りの能力上、何度も苦しい思いをする運命は避けられないと思います。つまり、「泣くことになる」世界線を経験することは確定事項でしょう。
しかし、この発言と先ほどまでの考察を踏まえると、「笑顔になれる最後」が待っていることを暗示しているのではないかと考えられます。そして、その最後を迎えるために、スバルが死に戻りの力を使って厳しい運命と戦っていくのだろうということを暗示させます。
このセリフを言われている今、スバルが笑顔にしたいと思っている人であるレムは眠ってしまっています。つまり、このセリフの意味通りに行くなら、そのレムも目覚めて笑顔になれる未来が待っていることを暗示しているのではないでしょうか。
ただ、このタイミングでこのセリフが出てきたことを考えると、スバルを待つ運命はこれまで以上に過酷なものになりそうだとも考えられます。
この伏線が果たしてどう回収されていくのかは、今後の展開に期待ですね。
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まとめ
今回はスバルの母、菜月菜穂子がどういう人物なのか、そして菜穂子の言ったセリフがどういう意味を持っているかについて考察していきました。
スバルは、みんなで笑い合える世界を作るために、これから想像を絶するような苦難を乗り越えていかなければならないと思います。
魔女の試練を乗り越え、魔女教との戦いに勝ち、エミリアたちとどのような未来を作っていくのか。今後の展開に注目です。
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本ページの情報は2020年7月時点のものです。最新の配信状況は公式サイトにてご確認ください。